この記事の内容
行政の電子化が世界一進んでいるというエストニアの電子市民制度(e-residency)という仕組みがある。
働き方の選択肢として、二拠点生活や完全テレワークなど考えたときにデジタルノマドにマッチしたこの仕組みは非常に有用と考えている。
そのような働き方へのシフトを目指す第一歩としてとりあえず登録をしてみた。
申請には英語でのやりとりがあるのでどの程度の英語力が必要なのかまとめた。
e-residencyとは
電子市民制度ということで、エストニア政府から市民IDが発行される。
ただし、国籍やビザとは違うのでエストニアでの永住権が取得できるわけではない。
では、何ができるのかというと
- 会社設立と運営
- 銀行口座の開設
- 電子署名
の3点。
エストニアはEUの加盟国なので、その商圏でのビジネスを目的とすると、かなり手軽に法人の立ち上げができる。
申請からキット受け取りまでの流れ
- e-residencyのページから申請と登録料の支払い
- メールに支払いと申請受付のメッセージがくる
- メールに申請の受諾のメッセージが来る(2-3週間後)
- メールにwelcomeメッセージが来る(さらに2-3週間後)
- メールにIDカードなどのKitが到着しピックアップ可能になったとの連絡が来る(さらに2-5週間後)
- 事前に電話予約をしてKitの受取日を調整
- Kitを受け取りに行く
私の場合は、
2020-12-29 申請
→2021-01-15 受諾メール
→2021-02-02 welcomeメール
→2021-03-02 Kit到着メール
→2021-05-20 電話予約
→2021-05-21 Kit受取
といった感じ。
電話予約を受け取り前日にしてしまいましたが、余裕を持って予約したほうが良い。
(コロナ禍のため日程が直前までわからない状況だったと言い訳してみる)
必要な英語力
どれほどの英語力が必要なのかというのを気にされる方も多いと思う。
自分もその1人で、参考になるかはわからないがひとつのサンプルとしてお話しすると、
サンプルの特性
- 20年ほど前に英検2級を取得
- 大学受験では英語力がほぼ不要な大学に入学
- 大学時代の英語は「可」よくて「良」
- TOEIC, TOEFL未受験
- 社会人時代はシステムエンジニアリングに必要最低限な英語ドキュメントを読む程度
- 海外旅行では単語の羅列で乗り切る
英語のリーディングが必要な局面
【申請時】
申請ハウツーのブログがあるので乗り切れる。
大丈夫。
【メール受信時】
難しい単語は特にないので何となく言ってることはわかる。
Google翻訳もある。
大丈夫。
英語のスピークとリスニングが必要な局面
【電話予約時】
事前にGoogle翻訳など伝えるための英作文と音読をする。
相手方の言っていることは焦らず落ち着いて聞く。
受け取りの日付と時間の認識さえ一致させることができれば目的は達成と考える。
大丈夫。
【Kit受け取り時】
ドアホンで受け取りに伺った由伝える、これも事前の英作文と音読で乗り切る。
部屋に通された後、指紋の登録やKitの使い方などの説明を受ける、身振り手振りが使える。
また、何を目的として申請したのかと問われる、日本語を混ぜながらでも良いと言われる。
多少言葉に詰まっても日本語が伝わる。
大丈夫。
今後
EU商圏への展開はおろか、国内でも独立→法人立ち上げをしていない状況なので使うのはまだ先になりそう。
法人設立と銀行口座の開設をしたらまた記事にしたいと思う。